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​劇団てあとろ50'とは

1974年(昭和49年)に創設され、今年で創立49年を超える早稲田大学の学生劇団です。当時、演劇研究会及びつかこうへい事務所に所属していた手塚宏二を中心として結成された、早稲田に数多くある演劇サークルの中でも歴史ある劇団です。


1970年代の早稲田大学にはまだまだ学生運動の傷跡が残っており、学内にあるほとんどの劇団はアングラ・反体制演劇をしていました。当時早稲田大学演劇研究会で1年生ながらも演出を担当し、同時につかこうへい事務所で修行をしていた手塚は、選り抜きのメンバーを集めて『てあとろ50’』を創設しました。

早稲田大学においてどこよりも早くアングラ政治劇と決別し、演劇自体のもつ本来のドラマツルギーと良い意味でのエンターテイメントを追求しながら、質の高い演劇を提供し続けました。

その後もてあとろ50'は『ラッパ屋』や『キャラメルボックス』などのプロの劇団を輩出し続けました。学生劇団が母体になりそのままプロになった劇団が30年近く経った現在もまだきちんと存続している上に、その輝かしい先輩方と現在も交流があるのが『てあとろ50'』の大きな特徴です。


劇団名の由来
 

「てあとろ」とはスペイン語で「演劇」を意味し、「50(フィフティ)」は旗揚げ公演を昭和50年に行ったことに由来しています。また50年後にも通用するホンモノの演劇を創りたいという想いも込められています。

スペイン語と英語が混じったり、本来「テアトロ」と書くべきところを「てあとろ」とひらがなで書いたり、「50」の後に特に意味のない「'(アポストロフィ)」をつけたり、今の時代ではなんでもないことですが、当時はとても斬新で革命的なことでした。これは劇団の名前を言葉の意味だけでなく、語感、ビジュアル、感性で表現したためです。

POPで新しく、暖かく、優しい、当時、全く新しいイメージの劇団が早稲田から誕生したのです。そしてこのネーミングは、70年代前半まで学生演劇界の主流であったアングラ・反体制演劇との決別を明確に示したネーミングでもありました。



現在のてあとろ
 

現在『てあとろ50'』には、計19名の劇団員が所属しています。

早稲田生だけでなく他大生も所属しており、バラエティにとんだメンバーです。役者だけでなく、スタッフを経験する人、脚本を書く人、演出をする人もいます。


また、てあとろ50'だけでなく、他団体の公演に参加する人もいます。「やりたい」という気持ちがあれば、何でもできる環境です。例年、1年間に3回(5月新歓公演・9月新人試演会・3月新人企画公演)に加えて、好きなタイミングで企画公演を打つこともできます。

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